前回はGit & Git Hubの概要を紹介し、GitをWindowsとUbuntuに導入しました。
今回はGitにてコミットする所までを実施します。
目次
初期設定
先ず、前回、インストールしたGitの設定が必要です。
git config --global user.name <name> git config --global user.email <email>

作業ログに残るご自身の名前とメールを設定しています。メールについては、Git Hubの公開用アドレスを設定しております。
公開用アドレスの取得
Git Hubアカウント作成後、設定画面のemailsから、Keep my email addresses priveにチェックを入れ、その説明文に表示されてる github.com アドレスが使えます。

設定の確認
ちゃんと設定されてるよね?を確認します。
git config --global user.name git config --global user.email
大丈夫でした!

新規レポジトリを作成する
先ず、Git Bashで、新しいレポジトリを作成します。Repository = 貯蔵庫、倉庫。プログラムを保管・管理する場所ですね。
場所を準備する
エクスプローラで、[git-repositories]を準備しました。Git Bashでcdコマンドを使い当該のディレクトリに移動し、内容を表示させます。

test-projectを作成
次のコマンドを打ちます。
mkdir test-project cd test-project git init
「test-project」を作成後、移動し、git initで初期化します。ターミナルがgit bashですと、ディレクトリに(master)という表示が現れます。

Git bashを使わない場合
例えば、Power Shellでgit initを実施した場合でも同様に初期化はできます。ただ、(master)の表示は現れません。

確認してみる
Windowsのexplorerで[test-project]を開くと、.gitフォルダ(隠しフォルダ)が生成され、内部は以下のようになっていました。

コミットしてみる
レポジトリの生成ができたので、試しに何かファイルを保管(コミット)してみます。
その前にCommitって何?
英和辞書を読むと「委託する」「罪を犯す」「責任を持つ」とか色々な意味の記載があります。なんだか捉えにくい。英英辞典を引いてみると、その語源は中世ラテン語とあり、当時の意味はput into custody(拘留所にぶち込む)だったとか。

なるほど、保管庫(レポジトリ)にコードをぶち込む(commit)のですね。
ファイルを作成
VS Codeを使います。作成といっても、中身は2~3行。
下のスクショは、VS Codeで先に生成したフォルダ [test-project]を開き、text1.txtを作成。更に、"this is the first line in the first file."と打ち込んだ所です。CTL + Sで保存してやります。

すると、赤の矢印(Source Control)の所に(1)とでてきます。「1件コミットできまっせ!」です。
Git Bashでコミット
先ずはコマンドラインでやってみます。
git add test1.txt git commit -m "first commit"
git addで、作成したファイルをstaging areaに追加。そして、commit。-mオプションで「first commit」というコメントも付けました。
VS Codeからコミット
今度はマウス操作でやってみます。
先ほどの test1.txt に2行目(this is the second line)を追加して、保存(CTL +S)し、左側の Source Control に「 second commit」とメッセージを入れ、チェックマーク✔ をクリック。

Git Hub Desktopからコミット
最後に、専用のソフトを使ってみます。
こちらからダウンロードできます。
3度目のコミットは、エクスプローラで新たなファイルを作成し、メモ帳で編集したという内容にしてみます。


インストールしたGit Hub Desktopを起動し、レポジトリ(test-project)を追加します。

Changesのタブから「test2 was created」とメッセージを入力。Commit to masterをクリックします。なお、masterは初期のブランチ名で、この後、分岐バージョンを作るときに気にします。

コミットを確認する
これまで実施した3件のコミットをログで確認してみます。
Git Bashにて
git log

初期設定で指定した名前、メールアドレス、コメント、コミット日時を確認できます。
VS Codeにて
素のままだと見られないので、Git Historyというextensionを追加しました。追加後、Source Controlから✔横のアイコンをクリックしてやると見られます。

Git Hub Desktop
こちらは、Historyのタブから確認できます。

まとめ
今回はレポジトリを作成、3件の変更履歴をコミットし、その来歴を確認する所まで実施しました。次回は、コミットを戻ってみたり、ブランチで分岐させてみたりします。